【2022年度の報告書が完成!】パナソニック教育財団&ICT CONNECT21 共同研究報告書「GIGAスクールの施策による1人1台端末に対する認識と教員研修のあり方に関する研究」

 今年もパナソニック教育財団とICT CONNECT 21の共同研究の成果がまとまりました。
 GIGAスクールの施策によって、1人1台端末の配備が全国のほぼすべての学校で実現し、2022年度はいよいよ2年目に入りました。こうした端末を利活用した学びは、子供たちにとって日常のものとなって定着してきているでしょうか。
この共同研究では、一昨年度から、GIGAスクール環境の導入により、児童・生徒の認識や、教員の教授観・学習観がどのように変化してきているのかを定点観測的に調査して分析しています。(研究メンバーは、この記事の最後をご覧ください)。
 今年度の調査では、規模を拡大して、東京都と千葉県の通常学級に通う小学生756名と特別支援学級に通う小学生55名、通常学級に通う中学生253名と特別支援学級に通う中学生12名、全国の小中学校教員1124名を対象として、2022年12月~2023年2月の期間にアンケート調査を実施しました。

 その集計結果をもとに、1人1台端末の環境でのICTの活用が日常的なものとなったことが、小中学生のコンピューターとの関わり方や情報活用能力に対する認識、指導する教員の教授・学習観等にどのような変化をもたらしているのかを分析し、考察しています。
 1人1台端末の環境での学びを経験した小中学生が、「勉強がしやすくなった」、「自分の考えを共有したり発表したりできるようになった」という共通した回答が示していることに勇気づけられます。
GIGAスクール環境の3年目に向けて、ICTに対して不安や疑問を抱く教員や教育関係者、保護者の方々にこそ知っていただきたい研究です。

 ぜひ見たい!読みたい!という方は、パナソニック教育財団のHP 外部サイトにジャンプします から無料でダウンロードできますので、さっそく入手しましょう!

 なお、EDIX東京のICT CONNECT 21ブースでも印刷した冊子を無料配布する予定です。ご入用の方はICT CONNECT 21のブースにぜひお立ち寄りください。


研究委員会委員
委員長 北澤 武 (東京学芸大学大学院 教授)
委員 渡邊 茂一 (国立教育政策研究所 教育課程調査官)
渡部 昭 (墨田区教育委員会庶務課 教育情報担当)
中村 めぐみ (つくば市総合教育研究所 指導主事)
酒見 裕子 (墨田区立小梅小学校 副校長)
黒飛 雅樹 (八千代市立萱田小学校 教諭)
毛利 靖 (一般社団法人 ICT CONNECT 21 フェロー)
石坂 芳実 (一般社団法人 ICT CONNECT 21 フェロー)
監修 赤堀 侃司 (一般社団法人ICT CONNECT 21 会長)
*所属団体・役職は2023年3月時点