活動中間発表のご報告
10月28日から30日に開催された、eラーニングアワード2015フォーラムにて、ICT CONNECT 21の活動について中間発表を行いました。各発表とも大変盛況でしたことをご報告いたします。
【教育の情報化のあるべき姿とICT CONNECT 21の役割】
ICT CONNECT 21 会長 赤堀侃司
■講演概要
これからの社会に求められる、教育の情報化のあるべき姿について、講演の前半で述べる。あるべき姿は、私の個人的な考えではなく、国際会議などで議論されている内容と理解していただいてよい。情報化の急速な進展の波は、教育の在り方、学習や認知過程にも、大きな影響を与えつつある。それは、新しい教育のパラダイムと言ってよい。ICT CONNECT 21は、そのあるべき姿と強く関連している。いくつかの活動が現在なされているが、具体的な活動よりも、その活動の背景や、これからの社会に与える影響、ICT CONNECT 21の果たす役割などについて、講演の後半で述べる。
【教育の情報化における技術標準化・普及推進の意義とICT CONNECT 21の活動】
技術標準化ワーキンググループ座長 田村恭久
普及推進ワーキンググループ座長 岩本隆
■講演概要
教育の情報化では、様々な技術が用いられる。これをベンダー特有の仕様(非公開・有償を含む)とすれば、コンテンツ・サービス提供側に利益となる。一方、標準化団体などで議論・制定された公開・無償の規格を用いると、多くのベンダーが参入しやすくなり、サービスの質向上と価格低下をもたらす。
ICT Connect 21の技術標準化WGでは、教育の情報化に関わる様々な規格と、実際の学校現場への適用可能性を調査している。具体的には、教材コンテンツ、クイズ、教材間の連携、校務情報と学習情報の一元化、ユーザー認証、CBT (Computer Based Testing) などがある。これらの活動をご紹介し、教育マーケットのオープン化における意義や弊害を議論したい。
ICT CONNECT 21普及推進ワーキンググループ(WG)では、新たな学習・教育ICTプラットフォームを国内外にアピール・発信し、これからの日本の成長エンジンとして教育産業を発展させることを目的に、2015年5月頃より順次さまざまなサブワーキンググループ(SWG)を立ち上げ活動を行っている。
本講演では、既に活動を開始した「自治体プロモーション」、「学校・家庭・民間教育事業者の連携ビジネス開発」、「教育現場発!ニーズをシーズへ」、「EdTechイノベーション」などのSWGの活動と、今後新たに立ち上げるSWGの内容について報告する。