一般社団法人ICT CONNECT 21(通称、ICON)では、我が国および世界の教育の情報化の動向に呼応して、未来の教育のあるべき姿の実現に協力し、政府・省庁と企業と教育機関をつなげる役割を担うことを、大きな目標に掲げています。

 具体的な活動としての第一は、GIGAスクール構想の実現に向けての協力です。文部科学省や総務省の政策に呼応して、教育委員会の抱える課題を吸い上げ、専門家との橋渡しをする、GIGAスクール構想推進委員会の充実です。すでに多くの教育関係機関から熱い注目を集めていますが、さらに活動の活性化を進めます。

 活動の第二は、経済産業省が推進している「未来の教室」への支援であり、EdTech関係企業との連携です。EdTechという新しいテクノロジーは、未来の教育の姿を支える基盤技術とも言われていますが、社会での認知度や学校教育への広がりは、まだまだです。日本の未来を生きる子供たちの資質能力を育てるためにも、ICONとして力強く協力いたします。

 活動の第三は、GIGAスクール構想や未来の教室を実現するために必須の、技術標準化の推進です。企業や関係機関が個々に技術を開発しても、実際にそれが運用されるためには、共通の仕組みや約束事が必要です。関係省庁も一緒になってルール作りをしていく必要がありますが、ICON発足当時からの継続事業として、さらに強力に推進していきます。

 インターネットによって、コンピュータがつながり、IoTによって、すべてのモノがつながり、それが社会を変革する原動力になっていきます。教育もまた同じで、クラウドによって家庭と学校がつながり、ICTによって教育と技術がつながり、社会に開かれた教育課程によって、学校教育が地域再生や人材育成につながることを思えば、つなげることは価値を創生することです。この意味で、ICONは、政府・省庁と企業と教育機関をつなげることを通して、これまで実現が難しかった、教育の情報化による学びの共創を目指しています。

 皆様の力で、ICONを育てていただけますように、よろしくお願いします。

一般社団法人ICT CONNECT 21 会長 赤堀侃司

赤堀会長写真