技術標準WG連続セミナー「未来の学びをささえる技術」 第11回「教育データの標準化」【8月27日(火)】
※本イベントは終了しました。
ICT CONNECT 21の技術標準WGでは、教育に関わるさまざまな技術の調査と検討を行なっており、その成果をみなさまにお伝えする機会として、連続セミナーを開催しています。
6月に文部科学省から発表された「新時代の学びを支える先端技術活用推進方策(最終まとめ)」では、これからの時代に求められる、「多様な子供たちを『誰一人取り残すことのない、公正に個別最適化された学び』の実現」には、「ICTを基盤とした先端技術や教育ビッグデータの効果的な活用に大きな可能性」があるとし、文部科学省が取り組む施策をロードマップと共に示しています。
▼新時代の学びを支える先端技術活用推進方策(最終まとめ)
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/06/24/1418387_02.pdf
※「学校現場における先端技術・教育ビッグデータの効果的な活用」はP.10~P.24
現在、医療や金融、交通システムなどさまざまな分野でビッグデータの活用が話題になっていますが、データを分析し活用していくためには、収集するデータの質が求められます。
昨今、教育の分野でもさまざまなデータが蓄積されつつありますが、それぞれのデータの持つ意味は教育機関やシステム提供ベンダーごとに定義されており、意味が異なるデータをいくら集約しようとしても、分析の対象となるビッグデータとは成り得ないという問題を抱えています。
データの収集や分析の拠り所となる基準を、広い意味で「データ標準 (data standards)」 と呼び、教育ビッグデータの効率的な活用には、データをやり取りするための技術規格と共に、この教育データ標準の早急な確立が求められます。
例えば学ぶ内容を指し示すための単元ID、欠席の理由のリスト、児童生徒の属性情報、デジタルドリルの正誤・回答時間・試行回数、あるいは学校IDや生徒IDなど、さまざまなデータ項目が考えられます。
これらのデータ標準に従って実データを記録、収集していくことで、効率的にビッグデータの収集と分析を行なえるようになることが期待されます。
ICT CONNECT 21技術標準WGでは、このような問題意識の下、さまざまな調査や議論を行なってきました。今回の技術セミナーでは、海外の事例を含むこれらの成果をご紹介いたします。
また、文部科学省学びの先端技術活用推進室の方々にお越しいただき、文部科学省の教育データの標準化の検討の方向性をご紹介いただくとともに、ご参加のみなさまと、取組を進める際のポイントや懸念点などについてディスカッションを行いたいと考えています。
教育データの標準化に関心をお持ちの企業のご担当者、また教育委員会や学校で関連する施策をご担当されているみなさまのご参加をお待ちしております。
【第一部】
〇技術標準WGで行った各国の教育データ標準に関する取り組みの調査報告
イースト株式会社 高瀬拓史氏
〇諸外国のデータ標準の概要
ICT CONNECT 21 技術標準WG 石坂芳実
【第二部】
〇文部科学省の教育データの標準化の検討の方向性
文部科学省 初等中等教育局 学びの先端技術活用推進室 桐生崇室長
取組を進める際のポイントや懸念点などについてのディスカッション
■開催日時
2019年8月27日(火) 15:00 〜 17:30(受付開始 14:30)
■開催場所
株式会社内田洋行新川本社2F ユビキタス協創広場CANVAS(東京都中央区新川2-4-7)
※地図はこちら
http://www.uchida.co.jp/company/corporate/bases_1.html
■定員
100名
■登壇者
〇桐生崇 (きりゅう たかし)
文部科学省 初等中等教育局
学びの先端技術活用推進室 室長
〇高瀬 拓史 (たかせ ひろし)
イースト株式会社
ICT CONNECT 21国際連携SWG、ラーニングリソースメタデータSIGメンバー