教科用図書検定調査審議会 平成28年度総括部会(第3回、1/23)配付資料

教科用図書検定調査審議会 平成28年度総括部会(第3回)の配布資料が公開されました。

今回は「論点整理(案)」が公開されたことが注目です。
案から、注目すべきところを抜き出してご紹介します。
※各〇の→以降はICT CONNECT 21 事務局の解釈です。

〇特に,子供たちが「どのように学ぶか」に着目して学びの質を高めていくことが重要であり,次期学習指導要領が目指す学びが各学校において実践される上で,主たる教材である教科書は重要な位置を占めている。
→「学び方」が教科書に記載される可能性が高いと言えます。

〇教科書においても,資質・能力の育成に向けた「主体的・対話的で深い学び」の視点に立った適切な配慮がなされることを求めることを検定基準上において規定することが適当である。
→「主体的・対話的で深い学び」の視点があるかどうか、が、教科書検定において重要な位置づけを占めることになりそうです。

小学校の理科や算数の次期学習指導要領におけるプログラミング教育の位置付けを踏まえつつ,それらの内容が教科書で取りあげられるよう検定基準において規定することも含め,今後,検討する必要がある。
→プログラミング教育は、理科と算数を中心に教科書で取り上げられる可能性が高くなりそうです。

〇今回の改訂では,学習指導要領が学校教育を通じて子供たちが身に付けるべき資質・能力や学ぶべき内容などの全体像を分かりやすく見渡せる「学びの地図」としての役割を果たすことができるよう,全ての教科等について,それらを学ぶことでどのような力が身につくのかを,資質・能力の三つの柱に沿って明確にし,教育目標や教育内容が再整理されることとされており,構造も大きく変わることになる。
→学習指導要領そのものが大きく変わりそうな様子は、本記述でも確認できます。

〇URL・QRコード等が参照させる情報の内容は前述のとおり可変性を有するものであり,本来的には,教科書発行者の責任において教科書への掲載がなされることが必要であると考えられる。この点を明確化するため,教科書上に掲載するURL・QRコード等については,教科書発行者自身のサイトに限ることが適当である。その際,当該教科書発行者のコンテンツのみに限定するのではなく,当該サイトをポータルサイトとして,他の学習上有益なサイトのリンクを貼ることも考えられる。
→教科書に掲載するURLについては明確な指針が出たと言えます。

詳細は下記Webサイトをご確認ください。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/tosho/016-2/shiryo/1381579.htm