平成28年度英語教育改善のための英語力調査 報告書

文部科学省では、全国の中学校3年生約6万人(国公立約600校)対象に、英語に関する4技能(聞くこと、話すこと、読むこと、書くこと)がバランスよく育成されているかという観点から、生徒の英語力や学習状況を把握・分析し、英語教育の成果と課題を検証しました。

全国の中学3年生約6万人(国公立約600校)の英語力を調査しています。

・学習指導要領に基づき、「聞くこと」「話すこと」「読むこと」「書くこと」の英語力を測定する試験を実施。

・「話すこと」は約2万人を調査(1校あたり1クラスを対象)。

分析サマリとして次のようなことがあげられています。

「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能がバランス良く育成されていない(「書く」能力だけが相対的に高い)。

・学習意欲に課題。生徒が「英語を使って何ができるようになるか」という観点から、具体的な教育目標を設定し、生徒の学ぶ意欲の向上を図るようにする。 特に、無得点者が多かった「書くこと」については、段階的に文を書くことに慣れた上で、文字を書いたり読んだりすることの有用性を感じることができるように指導するなど、学習意欲を向上する工夫や具体的な課題を改善する授業改善が必要。

・コミュニケーションを行う目的や場面、状況などに応じて、生徒の興味・関心が高い話題や、日常的・社会的な話題など幅広い話題について、外国語で簡単な情報や考えなどを理解したり、これらを活用して表現したり伝え合ったりする対話的な言語活動を豊富に体験させ、総合的なコミュニケーション能力を高めることが必要。
あわせて「聞いたり読んだりしたことに基づいて話したり書いたりする」などの統合型の言語活動を通し、主体的・対話的に、自分の考えや気持ちを互いに伝え合うことを重視した学習・指導と評価を行うことが必要。

詳細は下記Webサイトをご確認ください。
http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/gaikokugo/1382899.htm