今後の文部科学省の在り方を考えるタスクフォース(報告)

今後の文部科学省の在り方を考えるタスクフォースからの報告が公開されました。

「本年1月、文部科学省においては、組織的な再就職等規制違反を引き起こしたことにより国民の信頼を裏切り、文部科学行政全般に対する国民の信頼が地に落ちてしまう事態を招いた。
さらに引き続いて、国家戦略特区における獣医学部新設をめぐる事案について、結果として二度にわたって調査をすることとなった等により、文部科学省に対する国民の不信感を増大させることになった。」

に始まる検討の経緯から、「新生・文部科学省の在り方 ~ “ Vision ” “ Mission ” “ Strategy ” ~」が表明されました。

(“ Vision ”の明確化)
○ 我が国を取り巻く諸情勢が急速に変化する中にあって、文部科学省に課せられた使命を果たすため、まずは法令遵守を徹底するとともに、内向き思考と行き過ぎた前例主義から脱却する。その上で、この国の未来づくりを担う省として、『進化し続け、未来を創造する文部科学省』、『現場主義を徹底し、スピード感をもって行動する文部科学省』、『情熱と誇りをもって職務に取り組む優秀な人材が集い、活躍する文部科学省』となることを目指していく。

(“ Mission ”の提示)
○ 上記 Vision を実現するにあたっては、既存の枠組みの内側に閉じこもる性質を変え、採用年次・区分の壁、局や課の壁、内部と外部の壁という文部科学省内の「3つの壁」を取り払い、意欲と能力本位の登用、所掌を超えた議論、現場・社会に根差した政策形成を基本とする強靭な組織となることが必要不可欠である。
そのため、上記 Vision に基づき、組織の強靭化に向けた3つの Mission の実行を断行する。

・ 内向きな仲間意識優先の思考様式から脱却し、現場ベースの仕事を志向し、社会のニーズに応えられる「スピード感ある、強靭な政策集団」づくり
・ 課長を中心とした管理職による適切な組織マネジメントの下、前例踏襲、縦割りなど旧来の業務スタイルを排し、地方・学校など現場の多様な実態を検証し、様々な声や指摘に耳を傾け、遠慮せず、物怖じせず議論し、誠実に対応できる「内外に開かれた、真に風通しの良い組織」づくり
・ 業務遂行が職員の成長につながることを志向し、「職員を有為な人材として育成し、省内外で活躍させることができる組織」づくり

(“ Strategy ”の推進)
戦略1: 政策立案機能の強化
戦略2: 広報機能の強化
戦略3: 幹部職員の意識改革
戦略4: 業務改善の徹底
戦略5: 人事配置と人事評価の改革
戦略6: 人材育成・交流の充実
戦略7: 勤務時間管理の徹底と超過勤務手当の配分見直し
戦略8: 健康管理の徹底
戦略9: 再就職等問題への対応
戦略 10: 文部科学省創生に向けた組織の抜本的な再編

詳細は下記Webサイトをご覧ください。
http://www.mext.go.jp/a_menu/kouritsu/detail/__icsFiles/afieldfile/2017/09/05/1394090_01.PDF