技術標準WG連続セミナー「未来の学びをささえる技術」 第7回「学習要素リスト ―共通カリキュラムのID管理―」【11月19日(月)】

ICT CONNECT 21の技術標準WGでは、教育に関わるさまざまな技術の調査と検討を行っており、その成果をみなさまにお伝えする機会として、連続セミナーを開催しています。

日本の初等中等教育では、国が示す学習指導要領に基づいて教科書会社が教科書を編集し、文部科学省が検定した上で、教育委員会や私立学校が採択して、実際の授業で教科書が使われるという流れになっていることはみなさんご存じのとおりです。日本の教育を支える、非常に効率的な仕組みと言えますが、ICTの活用が進んでいる現在、教える内容が共通のIDで管理されず、マシンリーダブルになっていないことが一つのネックになっています。

ICT CONNECT 21のアライアンス団体の一つである日本教育情報化振興会 (JAPET&CEC) の第1プロジェクトでは、児童生徒が学ぶ学習内容それぞれを学習要素と捉え、検定済教科書に共通する内容を抽出して学習要素リストとしてまとめ、それらにIDを付与して管理することを試みています。昨年度、文部科学省の事業として行った内容の報告書が近々公開されることを受け、今回のセミナーではこの学習要素リストを取り上げます。

今回のセミナーでは、第1プロジェクトのリーダーである学研ホールディングスの池田氏に学習要素リストの概要をご紹介いただき、実際に小学校5年算数の学習要素リストをまとめる中心となった東京書籍の清遠氏にその経緯をお話しいただきます。また、事務局の石坂が海外の類似の事例やID体系の概要をご説明します。

デジタル教科書と教材の連携だけでなく、教科をまたがるカリキュラム・マネジメントや、学習進度を含む学習ログの記録、児童生徒一人一人に合わせた学習内容や教材を選択する個別最適化された学びの実現など、さまざまなテーマの基礎となる試みです。ご興味をお持ちの方々のご参加をお待ちしております。

■開催日時
2018年11月19日(月) 15:00 〜 17:30
■受付開始
14:30
■開催場所
株式会社内田洋行新川本社2F ユビキタス協創広場CANVAS
※地図はこちら
http://www.uchida.co.jp/company/corporate/bases_1.html

■登壇者
池田 智志 (いけだ さとし)
株式会社学研ホールディングス 学研教育総合研究所 リサーチフェロー
株式会社学研プラス 教育ICT事業部 文教事業室 企画事業課 課長
日本教育情報化振興会 (JAPET & CEC) 教育コンテンツの形態と流通に関する調査研究プロジェクト (第1プロジェクト) リーダー
本プロジェクトで、デジタル教科書やICT教材との有機的な連携や学習記録の標準化のための「学習要素」の研究を行っている。

清遠 和弘 (きよとう かずひろ)
東京書籍株式会社 教育文化局 教育事業本部 ICT第一制作部 第二チーム チームリーダー
小学校算数の教科書編集を経て、現在は理数系のデジタル教科書の制作に従事。
日本教育情報化振興会 (JAPET&CEC) 第1プロジェクトでは、主に小学校算数の学習要素リストの制作を担当

■申込サイトURL
https://pro.form-mailer.jp/lp/eda908ec156583