スタディ・ログ推進SWGミーティング(第1回)を開催しました。

2019年9月30日~2019年10月15日にてメンバーを募集した「スタディ・ログ推進SWG」は、11の企業・団体会員と8名の個人会員にて活動を開始しました。

■参加企業・団体会員

株式会社インフォザイン
株式会社NHKエデュケーショナル
株式会社オリエンス
グーグルクラウド合同会社
株式会社増進会ホールディングス
東京書籍株式会社
公益財団法人日本数学検定協会
日本電気株式会社
株式会社文溪堂
明星大学
ラインズ株式会社

第1回ミーティングを下記の日時・場所にて開催しました。

日時:2019年11月13日(水)17時~19時
場所:ICT CONNECT 21事務局(遠隔会議システム併用)
参)スタディ・ログ推進SWGについて
https://ictconnect21.jp/jimukyoku_190930_001/

ミーティングでは、次のようなことが話し合われました。

〇SWGリーダーより
・“「スタディ・ログ」が普及した状態”を社会につくるために、社会の理解促進のための(スタディ・ログの)メリットの洗い出しと技術面での課題解決を同時に進めていきたい。
・ポイントは、どういった形になれば学習者が「よかった」といえるか、を明確にすること。スタディ・ログの利点を学習者が自分事として感じられる状態をつくりたい。
・スタディ・ログを利用したプロトタイプ的な環境構築も是非やりたい。
・セキュリティ標準や、学習要素リストなども意識する必要がある。
・早い段階で、スタディ・ログの活用された具体的な未来を描きたい。メンバーの皆さんの知見を是非お借りしたい。

〇各メンバーからの自己紹介(各自2~3分程度)
技術力のある企業、教育的知見のある企業、学校現場の実践者等から、想いのこもった自己紹介があり、メンバーで「共創」することを確認しました。

〇SWGリーダーより、メンバーへの事前アンケートを受けた課題等の提示
以下、メンバーからの意見を一部ご紹介します。
・プライバシーのポリシーについて議論をする必要がある。
・PDSの議論もしっかりしたいところである。
・「成果の最大化」と言ったときに、単に学校の成績なのか、生涯学習的な意味合いを持たせるのかでイメージするものが変わってくる。
・Learning Analyticsの目的としては「成績の向上」「おちこぼれの生徒の予見」など8種に整理されている。出口に向かっては色々なアプローチがありえる。
・「学習者のためであること」「(いち企業のためではなく)社会のためであること」の2点を常に意識するSWGでありたい。
・学習ログをとるということにも課題はあるが、ログをとっても活かしきれていない課題もあり、そちらの方が大きい気がする。
・何を差し置いても理念の共有化が必要。理念の共有化が強ければ強いほど問題は解決できる。
・スタディ・ログを保護者に還元し、学習者のレディネスを高めることも大切。
・「未来の教室」実証事業に関わっている不登校の生徒には、ICTを導入したことで、とび学習や戻り学習を自発的に行う姿が見られると聞いている。
・先生が予想しない使い方を子供たちがして、学びが「良く」なることがある。大人視点だけで学習を考えてはいけない。
・先生が「生徒はこう振る舞うはず」と思っていたテンプレートを壊すことで先生の学習感、指導観を変えていくことができるとよい。
・先生に数値を見る力量も必要だろう。
・紙教材の作成者は、教材を作成するときに「こう学習してほしい」という思いが強すぎる気がする。デジタルは個別最適化という文脈。学習のレコメンドなどがあるといい。
・学校だけじゃ個別最適化は無理。地域や保護者と協働作業。そのためにはステークホルダーをコネクトする意識が必要。

次回のミーティングでは、スタディ・ログにはどういうメリットがあるのか、利用するとどういう(学びの)将来像になるのか、を議論する予定です。