第4回水曜サロン開催報告(9/4)
9月4日(水)15時~17時、ICT CONNECT 21事務局において、第4回水曜サロンを開催いたしました。
今回は、「創ることによる学びとICT」をテーマに、京都造形芸術大学副学長の本間正人氏をゲストとしてお迎えしました。
(ゲスト参考記事)
教育に訪れる文明的な転換点─「teaching」から「learning」へ
https://honto.jp/article/business/to_learning.html
ゲスト、および赤堀会長の対話に、参加者が加わる場が創られました。
【参加者】(敬称略、順不同)
赤堀侃司(ICT CONNECT 21)
高田理尋(金沢工業大学)
大野勝利(アライド・ブレインズ株式会社)
神尾真弓(一般社団法人教育イノベーション協議会)
長澤端木(一般社団法人教育イノベーション協議会)
鈴木羽留香(東京工業大学)
稲垣健(ラインズ株式会社)
伊倉康太(株式会社Z会)
長谷川透(公益財団法人パナソニック教育財団)
関戸康友(公益財団法人パナソニック教育財団)
ゲスト:本間正人(京都造形芸術大学副学長)
話された内容については、下記の通りです。
〇教育学から学習学へ
・「最終学歴」ではなく「最新学習歴」:学びは終わらない。最新学習歴の更新が大切。
〇正解信仰について
・過剰な正解信仰が間違えることの恐怖を生む。
・正しさは相対的なもの。
・「できる」の定義が、これまでとAI技術の発展後では異なる。
・「失敗」という言葉をやめよう。「未成功」と言おう。
・正解信仰を無くす。多様性を認める。
〇AIと人間について
・AIが人間にとって変われないものは何か。
1)ゼロからイチをつくる。創造する力。
2)人間関係を結び、深める力。
3)感動して発見する力。
〇ミネルバ大学について
・多拠点で学んでいる。
・動画を見てアセスメントしている。
〇教育の再構築について
・学習の系統主義と経験主義:教科学習 対 探求学習、ではない。両方大切。
・個人の評価だけではなくチームの評価が必要になってくる。
参加されたパナソニック教育財団の長谷川様より下記のコメントを頂戴しています。
(以下、コメント)
グローバル化への対応、生産性向上、ICTの可能性、多様な協働作業、日本が今後必須になること、どちらかというと日本人が苦手なこと、こういうことを克服するための教育についてお話を頂き大変参考になりました。
日頃のモヤモヤ感がすっきりした2時間となりました、ありがとうございました。
「ICTは道具であり、それを活用して授業をつくることが『目的』ではない」現場でも皆さん分かっていることですし、私も心してきたつもりでおりましたが、もとより「アクティブに学ぶ」 ”Active Learning” がゴールに鎮座しているはずもなく、スタートであるということを恥ずかしながら実感しました。
ファシリテーションとして授業を盛り上げるための教員によるスキル習得、そこでのICT活用、あるいは、この時間を確保するために知識・技能習得を効率化するためのICT活用。いろんな可能性を探究して行きたいと思います。
教わるのでなく、弛まずに学習マインド持って学ぶこと、明日はまた新しい発見(自己ベスト、の可能性、、、)があることが楽しみです。
(以上、コメント)
第5回水曜サロンでも、会員の皆様をお待ちしております。※事前申し込み制
▼【会員向け】第5回水曜サロン(9/11)のお知らせ(ゲスト:国立教育政策研究所 福本徹氏)
https://ictconnect21.jp/event_190911_001/