【2023年度の研究報告書を公開!】 パナソニック教育財団&ICT CONNECT21 共同研究報告書「児童生徒のエンゲージメントと1人1台端末を活用した学習方略および教員のICT活用指導力に関する研究」
パナソニック教育財団&ICT CONNECT 21 共同研究報告書
「児童生徒のエンゲージメントと1人1台端末を活用した学習方略および教員のICT活用指導力に関する研究」
今年もパナソニック教育財団とICT CONNECT 21の共同研究の成果がまとまりました。
GIGA スクール構想の実現により、多くの自治体で小中学校の児童生徒1 人1 台端末が配備されてから3年が経過しました。1人1台端末の学習環境が整備され、多くの学校でICTを活用した学習が展開されていくことにより、子どもたちの学びや教員の学習観はどのように変化しているでしょうか。
この共同研究では、GIGAスクール環境の導入により、児童・生徒の認識や、教員の教授観・学習観がどのように変化してきているのかを定点観測的に調査して分析しています。(研究メンバーは、この記事の最後をご覧ください)。
今年度の調査では、東京都と千葉県の通常学級に通う小学生769名と東京都内の中学生968 名、全国の小中学校教員1102名を対象として、2023年12月~2024年1月の期間にアンケート調査を実施しました。
その集計結果をもとに、児童生徒の1 人1 台端末に対するエンゲージメントの変化や、小中学生のコンピューターとの関わり方や情報活用能力に対する認識、指導する教員の教授・学習観等にどのような変化をもたらしているのかを分析し、考察しています。
エンゲージメントとは、興味や楽しさを感じながら気持ちを集中させ、注意を課題に向けて持続的な努力をするような「熱中」する心理状態のことです。
GIGAスクールの学習環境を効果的に活用することによって、授業の展開や目的そのものがエンゲージメントを呼び起こし、端末活用のその先にある、学びそのものの楽しさにつながっていくことも期待されます。
GIGAスクール構想の第2期スタートに向けて、ICTに対して不安や疑問を抱く教員や教育関係者、保護者の方々にこそ知っていただきたい研究成果です。
ぜひ見たい!読みたい!という方は、パナソニック教育財団のHPのこちらから無料でダウンロードできます。(これまでの報告書もご覧いただけます。)
研究委員会委員
委員長 北澤 武 (東京学芸大学大学院 教授)
委員 渡邊 茂一 (国立教育政策研究所 教育課程研究センター研究開発部 教育課程調査官)
渡部 昭 (墨田区教育委員会庶務課 教育情報担当 教育情報化推進専門員)
酒見 裕子 (西東京市立上向台小学校 校長)
中村 めぐみ (つくば市立みどりの学園義務教育学校 教頭)
黒飛 雅樹 (八千代市立萱田小学校 教諭)
毛利 靖 (茨城大学教育学部 教授)
石坂 芳実 (一般社団法人 ICT CONNECT 21 フェロー)
監修 赤堀 侃司 (一般社団法人ICT CONNECT 21 会長)
*所属団体・役職は2024年3月時点