「デジタル教科書」の位置付けに関する検討会議(11/30、第10回)配付資料

「デジタル教科書」の位置付けに関する検討会議(第10回)配付資料が公開されました。
本会議にて、最終まとめ(案)が提示され、議論の上、最終まとめの方向性は一致していること、文言の修正については主査と事務局に一任されること、などが確認され、閉会しました。
閉会にあたっては、浅田和伸審議官(高大接続・初等中等教育局担当)(※当時)が、マスコミにも多数取り上げられた会議であることや、委員の方もお忙しい中高い出席率で臨んでいただいたことへの感謝の言葉をのべられました。

最終まとめ(案)への意見のほか、中長期的な課題についても、会議では話されました。ICT CONNECT 21 事務局員の傍聴メモより主なものを紹介いたします。
(〇は、同じような意見が複数の委員からでたものです)

〇新しいものを導入する際、すんなり受け入れられるときもあるが拒否反応を起こすこともある。デジタル教科書を用いた指導案や年間計画など、具体例があると先生の不安も解消するだろう。
〇製作する際のガイドラインは来年度中に検討しなければいけない。また、使用にあたってのガイドラインは、先生用、地方議会用…など、属性に応じていくつかあるとよい。
〇本会議で話されている「デジタル教科書」の位置付けを、全国の教育委員会ほかが誤解しているときを多く感じる。予算にも関わることが多いので、首長を含めて、正しい理解を進めていってほしい。そして、一般の皆さんへの理解につなげてほしい。
・デジタル教科書を製作する段階、採用する段階、継続する段階、と、段階別に課題が異なることに注意したい。
・デジタル教科書のQRコードやURL掲載で便利になるのは良いが、紙だけの人に必要以上に不利にならないように願いたい。また、紙の教科書を検定するときに、QRコードやURLの先にある音声や映像などを一緒に検定しなければいけないか、それらの音声や映像は検定後に差し替え可能か、など、検定のプロセスに課題がある。
・地方自治体でもデジタル教科書の話題は良く取り上げられると聞く。それだけ「教育」が身近なものだからだろう。
・技術面での標準化、低廉に供給するにはどうするか…など、課題である。

委員全体として「課題は多くあるが、整理して段階別に1つ1つ丁寧に解決していこう」という意思疎通が図られたと感じました。

資料の詳細は下記Webサイトをご確認ください。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/110/shiryo/1380109.htm